夜遅くまで仕事をしたり、接待で飲み屋を回ったり、男女平等の時代はいいけれど、女性が「男並に」働くのは大変ですよね。寝不足が重ねれば、仕事の効率は下がるし、お肌の調子も悪くなるし、困った悪循環に。

仕事の合間に、たったの10分、20分でいいから、「クースカ」とお昼寝をしたい!そしたら仕事のパフォーマンスも、お肌の調子も、一気にアップするのに!


そんな女性の悲願に応えてくれる場所がありました!その名も「クースカ(Qusca)」。

2012年12月に赤坂にオープンしたクースカは、女性限定のお昼寝カフェ。その居心地の良さと充実したサービスから、働く女性が続々と駆けつける人気スポットになっているのです。

女性限定のお昼寝カフェ「クースカ」
女性限定のお昼寝カフェ「クースカ」

でもカフェで昼寝をするなんて、リラックスできるのでしょうか?しかも場所は、都会の中の都会である赤坂。騒がしいイメージのある地域ですが...

うーん、気になる!

気になったら、とにかく行って調べてみるのがえん食べ編集部。というか、実際に眠くなったので、取材を理由に行ってしまいました!仕事を理由に、ずるいですか?

■ 赤坂にやってきました

赤坂駅から徒歩約30秒。すぐ近くには TBS の本社や、官公庁が集中する霞ヶ関があり、多くの飲食店が建ち並ぶにぎやかな一帯にやってきました。クースカはこの一帯にあるビルの2階らしいのですが...こんな場所に癒しスポットがあるというのはやはり不思議ですが、見つけました!可愛いひつじさんの看板が目印になっています!

この看板が目印です
この看板が目印です

■ フレンドリーなスタッフがお出迎え

エレベーターでビルの2階にあがります。すると、明るくて開放的で、淡い水色の壁と木製の家具が温かみを感じさせる、素敵な空間が現れます。出迎えてくれた女性スタッフは、フレンドリーでとっても親切。「仮眠室」を使うのは初めての私は、ここで緊張がほぐれます。初めての挑戦って、つい肩に力が入るものですよね。

明るく開放的な併設のカフェ
明るく開放的な併設のカフェ

■ 「おひるねルーム」の利用を申し込み

「おひるねルーム」と呼ばれる仮眠室の利用を申し込むと、開始時刻を書いた伝票を渡してくれます。10分単位で課金され、支払いは仮眠の終了後です。ここでお願いして、イヤホン型のアラーム時計もお借りしました。小さくて可愛い!これなら、アラーム音で他のお客さんを起こしてしまう心配もないですね。スタッフの方に起こしてもらうこともできるので、「うっかり寝過ごしてしまった!」という事態は防げそうですよ。

便利なイヤホン型のアラーム時計を借りられる
便利なイヤホン型のアラーム時計を借りられる

■ 「寝場所」だけではない、充実のサービス

赤坂という一等地にありながら、仮眠室の利用は10分150円、つまり、1時間寝てもたったの900円という料金です。「そんなに安くていいの?」とまだ驚くことなかれ。実はこのサービスには、フリーのドリンクとフードもついてくるのです!そしてその種類も豊富!なんと素晴らしいサービス精神でしょうか!すっかり舞い上がった気分で、ジュースのグラスを片手に、仮眠室へ向かいます。

仮眠室の利用には、フリーのドリンクとフードがついてくる
仮眠室の利用には、フリーのドリンクとフードがついてくる

フリーのフードも充実
フリーのフードも充実

■ いよいよ、おひるねルームへ!

おひるねルームは、併設のカフェとドア1枚隔てた隣の部屋。オレンジ色の暖かい光に照らされ、アロマも香る、落ち着く空間です。ベッドは2台とソファが4台。先客の女性がいましたが、それぞれにカーテンがついているため、他の人は気にせずに寝ることができます。

10分間ごとに150円で利用できる「おひるねルーム」
10分間ごとに150円で利用できる「おひるねルーム」

おひるねルームには、ベッドが2台とソファが4台ある
おひるねルームには、ベッドが2台とソファが4台ある

ブランケットや枕を自由に借りることができる
ブランケットや枕を自由に借りることができる

ソファにごろんと横になって、ふと思い出しました。子どもの頃、天蓋つきのベッドに憧れていたのです。おとぎ話のお姫様って、こういうカーテンが下がったベッドに寝ているイメージですよね?子どもの頃の夢が今日赤坂で叶うとは、思いもしませんでした。ブランケットを1枚お借りし、アラームをセットし、それではおやすみなさーい!

■ 仮眠終了。メイク直しをお忘れなく

約20分後、アラームの音に目が覚めました。お姫様気分で眠りについても、目が覚めれば、働く女性はまた「戦場」に戻らなければなりません。メイクをし直して、「戦闘態勢」に入り直さなければ。そんなあなたのために、クースカでは、メイクのセットもちゃんと用意してくれてあります。化粧品からヘア用品まで、まさに至れり尽くせり!睡眠を補給した肌は、きっと化粧のノリもよくなり、気分を一新して職場に戻れそうですね。

仮眠後はメイクを直したり、ヘアスタイルを整えることができる
仮眠後はメイクを直したり、ヘアスタイルを整えることができる

■ カフェのランチも素敵です

仮眠をして気分爽快になった後は、ランチもいただくことにしました。

併設のカフェで楽しめる「選べるデリプレート」
併設のカフェで楽しめる「選べるデリプレート」

いただいたのは「選べるデリプレート」。パンとサラダに加えて、自分の好きなお惣菜を選ぶことができるメニューです。今回は「かぼちゃサラダ」と「ごぼうサラダ」を選びました。「きのこのマリネ」などもあり、健康志向の女性には嬉しい選択肢になっています。ホカホカに温められた2種類のパンに、新鮮で優しい味付けのサラダが加わり、600円のランチとしては大満足です。デリメニューは日によって変わり、スープやキッシュを追加で頼むこともできるそうですよ。

温かいパンや新鮮な野菜の味を楽しめる
温かいパンや新鮮な野菜の味を楽しめる

■ 利用者はどんな女性たち

今までにないスタイルのお店として、マスメディアからも注目を集めているクースカ 。利用客は一体どんな女性が多いのでしょうか。

スタッフの方にお聞きしたところ、開店当初は、「ランチを食べた後に10分だけ仮眠」という利用が多かったそうです。しかしクースカのサービスが広く知られ、外での仮眠に対する抵抗が薄れたことで、最近では、「2~3時間がっつり寝る」というお客さんも多いそうですよ。確かにこんな居心地の良い空間なら、数時間だって寝られそうでしたよ。

■ サービスも値段も大満足!

今回私がクースカに滞在したのは、午前11時半から12時半までの約1時間。その間に20分の仮眠をとり、ランチを食べ、フリーのドリンクとお菓子を楽しみました。仮眠室の利用料金は300円、ランチは600円だったので、その総額はたったの900円。寝て食べてリラックスして、たった900円でこんな有意義な1時間を過ごせるなんて、クースカさん、すごいです!Wi Fi や携帯電話の充電器などのサービスも整っており、お客さんとしてはもう、これ以上望むところがありませんね。

Wi-Fi や充電器などのサービスも充実
Wi-Fi や充電器などのサービスも充実

クースカの利用客には、営業職の方が多いそうです。お客さんに疲れた顔なんて見せられない営業さん。外回りの合間をぬって、クースカでサクッと昼寝をし、気合を入れ直して、またお客さんのところに向かっているのかもしれませんね。

クースカは今後、働く女性の生活の一部として定着?
クースカは今後、働く女性の生活の一部として定着?