いやあ~、暖かくなりましたね。春は散歩の季節、という訳で久々に築地散歩も再開することにしました。駅に着き、地上に近づくにつれ感じる魚の香り…懐かしいこの感じ、ああ築地に戻ってきました! ただいま築地!

久々の築地ですが、今回は「売り切れ必至の絶品塩むすびがある」という情報を入手いたしました。築地で、売り切れですと!?それも、具なしの塩むすびが? それ、気になる…。

 …と、気になったら、確かめてみるのがえん食べ編集部。という訳で、塩むすびを入手しに行って来ました! ピクニックしたくなるね!

これがウワサの…?
これがウワサの…?

■久しぶりに築地に来ました!目指すは「つきじ味喜多会」

その絶品塩むすびがあるのは、「つきじ味喜多会」。絶好のお天気ということもあり、もんぜき通りは人でいっぱい。イートインできるお店も多くあるため、活気に包まれています。海鮮丼やラーメン、牛すじ煮込みの香りにふらふら~っと引き寄せられそうになりながらも、通りを突き進み目的地を目指します。

春の築地、大混雑です
春の築地、大混雑です


築地4丁目交差点にあるビルの中に入ると…ありました、つきじ味喜多会です! つきじ味喜多会は、同ビルにある漬物・佃煮やさん「秋山商店」が出店したお店。店内にはおにぎりが並べられたショーケースのほか、自慢の漬物やお米などが並んでいます。

ビルを入ってすぐ右手にお店があります
ビルを入ってすぐ右手にお店があります

■おにぎりは、本当に売り切れてました

ショーケースの中にはおにぎりがズラッと…並んでない!? なんと、お昼前に訪れた時点でおにぎりは残り数個。しかも、塩むすびがありません! 本当に完売している…!

ズラッと並んで……ない!?
ズラッと並んで……ない!?

しかしこんなこともあろうかと、お取り置きをお願いしておいたんですね。「ずいぶん前に塩むすびは売り切れちゃって、この取り置き分しかもう残ってないんですよ」とお店の方。ぎ、ギリギリセーフ。

今回はテイクアウトでの注文ですが、お店にはイートインスペースも。おにぎりを2つ以上購入すると、イートインの方のみお漬物とお味噌汁がサービスで付くとのこと。お得! お漬物は常時数種類が用意されており、お店自慢の味を少しずつ味わうことができます。これは嬉しいですね。ちなみに、テイクアウトの場合も、お漬物を1種サービスで付けてくれますよ!

いいなあ、イートイン…
いいなあ、イートイン…

ここで食べることもできますよ!
ここで食べることもできますよ!

■塩だけの具なしおにぎりが本当に絶品なの?

編集部に戻って参りました。おにぎりといえば梅、鮭、昆布などの具入りをまず想像しますが…具なしの塩むすびが本当に売り切れ必至の絶品なんでしょうか? と思いつつ、早速いただくことに。

し、白い!まぶしい!
し、白い!まぶしい!

まず、包みから取り出した時点で感じたのは、おにぎりの絶妙すぎるやわらかさ。手で持ってもギリギリ崩れないくらいに、ふわっとやわらかく握ってあるのがわかります。そして、お米のツヤ。一粒一粒がつやっつやに光っているんです。うーん、おいしそう…。早速いただきます!

絶妙な握り加減と、このお米のツヤたるや…
絶妙な握り加減と、このお米のツヤたるや…

…こ、これは、おいしい…!日本人なら思わずじーんと感動してしまう美味しさ。お米の甘み、粘り、舌触り、絶妙な塩加減…。もう言葉はいらない美味しさです。私、日本人で良かったよ…。

一口頬張ると、まずはお米の香りと共に塩の味がじんわりと広がります。この時点でも素晴らしいバランスなのですが、噛み締める内に出てくるお米のもちもち感と甘みが口全体を満たし、完結するのです。塩味から甘みへの見事な変化はお見事。優しく握られたおにぎりは、口の中でふわっと解け、より一層甘みや風味を増しています。筆舌に尽くしがたい。

この塩むすびに使用されているお米は、山形県椹平の、天日干しの棚田米「つや姫」。お店でも販売されているお米ですが、山形の誇るブランド米なのです。そんなお米と赤穂のにがり塩を贅沢に使用し、毎朝1つ1つ手作りしているおにぎり、おいしくないはずがありませんよね。

サービスで付けられたお漬物も、もちろん絶品。今日のお漬物はザーサイだったのですが、歯ごたえやごま油の香りも良く、塩むすびとの相性は言うまでもなく抜群でございました。

ご飯との相性は言うまでもありません
ご飯との相性は言うまでもありません

■お取り置きがオススメです

売り切れ必至の塩むすびは、ああ日本人で良かった…と実感できる逸品でした。こちらのつきじ味喜多会さんでは、おにぎりのお取り置きもしてくれるとのこと。朝7時から営業しているので、確実に手に入れたい! という方は朝のうちに電話をすれば、約束の時間までお取り置きしてくれますのでぜひぜひ。具入りもいいですが、シンプルイズベストな塩むすびを一度味わってみては? きっとあなたの“おにぎり観”が変わりますよ!

 執筆:えん食べえっちゃん


「えん食べえっちゃん」は、えん食べ「影の編集長」。中央区在住のちゃきちゃきの江戸っ子で、週に3度は築地を訪れ、食べ歩きを楽しんでいた。ここしばらくこたつでまんまるくなっていたが、啓蟄を迎えるとともに活動を再開。築地グルメを堪能している。