■全世界にライブ配信する
ぼっちとはいえ社会の一員、組織に属しているからこそ“ぼっち”になれるのです。「ぼくはトイレにいて、そして飯を食っているぞ」という事実をユーストリームやニコ生などを通じて社会にアピールしていきましょう。食事の姿を見せるだけで他人に涙を流させたり、笑顔をつくったり、勇気を与えたりできるのは“ぼっち”だからこそ。ぼくらが、いやあなたが世界を動かしていくのです。
配信を続けていればコメントも貰えるはず。あなたを罵倒するものや心配するもの、よく見ると顔かっこいいじゃんファンになる!系まで多岐にわたると思いますが、コメントの発信元は全てあなたのお母さんなので「ふえぇ…お弁当おいしいよぉ…」と返しておけば OK。お小遣いや仕送りのチャンスです。
■マタタビを使ってネコをおびき寄せる
これは公園がいいかもしれません。マタタビの葉を足下にばらまいたり、靴にマタタビのエキスを塗りこんだりして、近くに生息している野良ネコをおびき寄せましょう。多くのネコはぼくらと同じく“ぼっち”なので、心が通じ合えること間違いなし!「ぼっちなのに動物には好かれる」というキャラ設定もポイント高めです。
ネコに囲まれて食事をしていると、「ネコちゃんかわいいですね!にゃんにゃん!」と肉食系の女性に迫られることも。なんだか鬱陶しいので、視線を合わせず、毅然とした態度で米を噛み続けましょう。それでも邪魔されるようなら「はあああああ吐く!胃とか全部出る!!」と叫ぶと後ずさりされるので、その隙になるべく多くのネコを担いで遠くへ逃げます。
「まだネコが…!」と後ろを振り返ってはいけません。怒りや憎しみは判断を曇らせます。犠牲になったネコ達の分まで、あなたは強く孤独に生きなければならない、そういう宿命なのです。
■ぼっち飯ダブルス
自分のぼっち飯テリトリー内に他のぼっち飯プレイヤーを発見したら、すこし近く(例えばベンチの逆サイド、隣のテーブルの背中合わせの席、同じ階段の違う段など)で食事を始めてみましょう。ダブルスになります。
相手からは「なんだこいつ…」と思われるかもしれませんが、所詮相手もぼっちなのでナメてかかって大丈夫。どんと構えてさくらんぼをレロレロしたりしましょう。
慣れてきたら、レストランや定食屋、社食・学食に場所を移します。もし醤油が遠かったなら、「すみません」と話しかけてみるといいかもしれません。もし割り箸が近かったなら、「どうぞ」と寄せてあげるといいかもしれません。もしお腹がいっぱいになったなら、「よかったら」とおかずを分けてあげるといいかもしれません。もし毎日同じ場所で会うようなら、会いたいと思えるなら、その相手と友情を築けるかもしれませんね。
(文:京都三条 糸屋のむすめ)