オリーブオイルを食べ比べ
オリーブオイル、何を使ってる?

家庭の調理油としてすっかり市民権を得た「オリーブオイル」。ヘルシー食材としても愛されるオリーブオイルですが、スーパーへ行くといろんな種類があって迷いません?値段も振れ幅大きいし、ものによって味も違うの…?

ということで今回、普通のオリーブオイルと「エクストラバージンオリーブオイル」を食べ比べて味の違いを検証しました!さらに“オーガニック”ってどうなのということで、EUの有機農産物規定に従って栽培されたオリーブ果実から絞り出した「オーガニックエクストラバージンオリーブオイル」も比べてみることに。

オリーブオイルを食べ比べ
左からオリーブオイル、エクストラバージンオリーブオイル、オーガニックエクストラバージンオリーブオイル

用意したのはカルディで販売されていた『カルボネール』(スペイン)のオリーブオイル3種。普通のオリーブオイルは328円、エクストラバージンオリーブオイルは368円、オーガニックエクストラバージンオリーブオイルは398円と、ちょっとずつ値段が高くなっていきます。※購入時のセール価格

◆種類は大まかに、2つ

そもそもオリーブオイルとは、大まかに分けると2種類。オリーブの実をそのまま搾った「バージンオリーブオイル」と、精製オリーブオイルにバージンオリーブオイルがブレンドされた「オリーブオイル」があります。前者のうち、風味の良さや酸度の低さによって「最高クラス」に分類されたものが「エクストラバージンオリーブオイル」です。

オリーブオイルを食べ比べ
評価の高いエクストラバージンオリーブオイル

まず中身の色を比べてみると一目瞭然。オリーブオイルは色が薄く透明度が高い。その一方で、エクストラバージンとオーガニックは美しいグリーンがかった濃い色をしています。

オリーブオイルを食べ比べ
左からオリーブオイル、エクストラバージンオリーブオイル、オーガニックエクストラバージンオリーブオイル

そして味を比べてみると…全っ然違う!びっくりしました。

まず透明がかったオリーブオイルは、風味もややひかえめ。オリーブオイル特有のコクもマイルドです。さっぱりしているので炒め物をするときなどに使うのがよさそう。

これに対してエクストラバージンオリーブオイルは、口に含んだ瞬間オリーブのフルーティーな香りがフワッと広がります。酸味がなくまろやかでコクもあり、新緑を思わせるような、みずみずしくさわやかな風味。味も香りも濃い!パンを浸して食べたり、カルパッチョにかけたりと“生食”したいのは断然こっちです。

オリーブオイルを食べ比べ
味も香りも、濃い

さらにオーガニックは、エクストラバージンと同じくらいまろやかでコクがあり、フレッシュな風味も高いのですが、はっきりと違うのは、ほんのりと苦みがあること。きゅっとあと味を引き締めてくれるので、脂っこい肉料理の味付けや、サラダのドレッシングなどにもよさそうです。

◆料理によって使い分けを

ということでまとめると、炒め物や焼き物など火を通す料理にサラダ油感覚で使えそうなのはオリーブオイル。オリーブの風味をダイレクトに楽しめるパンの味付けやマリネ、カルパッチョには、エクストラバージンオリーブオイルがおすすめです。

オーガニックは味も濃くほんのり苦みがあるので好みは分かれるかもしれませんが、真のオリーブオイル好きはハマりそう。こちらも、しっかりとオリーブの風味が楽しめる料理の味付けやソースなどに使うのがよさそうです。

ただし調理法はこの限りではありません。エクストラバージンオリーブオイルを揚げ物や焼き物に使ってももちろんOK!ひとつだけ言いたいのは、オリーブオイルを「生」のまま味わう料理には絶対にエクストラバージンオリーブオイルを使ってほしい!ということです。

オリーブオイルを食べ比べ
風味の良さがとにかく違うから…

◆正しい保存方法

日清オイリオの公式サイトによると、オリーブオイルの弱点は「高温」と「光」と「酸素」。これらに晒されると色があせたり、風味が落ちたりしてしまいます。保存するときは、しっかりフタを閉めて直射日光が当たらない暗所に置くのがベター。開封したら1~2か月で使いきるのが良いそうです。正しく使っておいしく楽しみましょ!