長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」で、期間限定メニュー「トムヤムクンちゃんぽん」を食べてきました。世界3大スープの1つともいわれるタイ料理トムヤムクンの名をかかげるだけあり、本格派のすっぱ辛さ。でも魚介のダシがしっかり利いて、ちゃんぽんとも好相性でした。
価格は540円(税込)、ボリュームは通常のちゃんぽんよりやや少なめで、カロリーは407kcal。軽いランチには十分ですが、物足りなければ薄皮ぎょうざ5個をつけたセットも745円で注文できます。
見るからに赤く、ごろごろ入っているエビの見ためもあいまって、異国情緒たっぷり。レンゲですくって飲んでみると、まず感じるのはうまみ。魚醤やエビのエキスを多めに使っていて、パクチーやレモングラスの香りもついています。ただし、上にのっている緑のリーフは主に水菜で、さっぱりしていてクセはありません。
いかにもトムヤムクンらしくはっきりした酸味がついていますが、後味はごくさわやかで、具材や麺を楽しむのに邪魔にならないしたて。一方で辛さというと、食べているうちにじわっと利いてきて、徐々にトウガラシの成分が舌をひりひりさせてくる強気な味つけ。レンゲでスープを3杯も飲めば体が熱くなってきます。
全体に、ちょっとした変わり種メニューというのではなく、本格タイ料理の店で出てきてもおかしくない完成度の高いしあがりです。ちなみにリンガーハットはタイに5店舗を出店しており、そちらでの経験を生かして味を調整しているとのこと。
エビはプリプリで真赤なスープと相性はぴったり。よく考えてみると、通常のちゃんぽんにも入っている具材ですが、トムヤムクンと一緒に口に入れるとなんだかエキゾチック。ちゃんぽんの太くてもちっとした麺にもスープがよくからみ、食べごたえがあります。タイラーメンや春雨よりなじむのでは、と思えるほど。
残暑も吹き飛ぶすっぱ辛さに、しっかりした魚介のうまみと麺の満足感。エスニック料理好きも楽しめるメニューですので、気になったらお試しあれ。