ローソンの和スイーツ「とろ~りとしたわらび餅 ふわあわ抹茶」を食べてみました。黒豆に抹茶寒天、わらび餅といった和の甘味と、ホイップ、シロップ漬けミカン、抹茶ムース、ゼリーと洋の甘味を見事に1つの味にまとめた逸品です。
価格は295円(税込)。たっぷりの黒蜜ソースにわらび餅と抹茶寒天を重ね、透明ゼリーですっぽり包んだうえ、トッピングにメレンゲ風抹茶ムース、ホイップクリーム、みかん、黒豆を配しています。
トッピングの中で目を引く黒豆はふっくらした食感。歯でつぶすと豆の風味がぷんと強くし、おせち料理を思い出します。ただし、おせち料理とちがってあまじょっぱさはなく、あくまでスイーツのいろどりにふさわしいあんばいになっています。
抹茶ムースはふわっとした舌ざわりで、ホイップクリームよりずっとあわい口どけですが、とても苦くかつ深い香りがします。ムースだけで食べるより下のゼリーと一緒に味わう方がよさそう。
トッピングの下に埋もれているわらび餅は、やややわらかめの作りです。周囲をおおうゼリーとの微妙に異なるなめらかさを楽しめます。抹茶寒天は固めの作り。抹茶ムースほどではありませんが、やはりしっかり苦く香ばしいフレーバーです。
器の底にしいてある黒蜜は、口に含むと野性的な黒糖のにおいがむわっと広がります。抹茶寒天や抹茶ムースがかすむほど強い個性で、スプーンが底まで到達すると、まったくお菓子全体が別ものに変わるという印象です。
どこから食べても、ひとさじごとにちがった特徴があらわれる、複雑で精緻な和スイーツでした。