松屋の「玉子で食べる四川風麻婆豆腐定食」を食べてきた。大きな器になみなみ盛られた麻婆豆腐はピリ辛の中華風シチューのようで、肉も野菜もどっさりとれる。
価格は650円(税込)。トッピングに生卵と半熟卵いずれかを選べるが、今回は生卵にする。テーブルに運ばれてきたお盆には麻婆豆腐、卵、ご飯、ミソ汁、サラダの4品。
麻婆豆腐は見るからにボリューム満点。レッドとブラウンのシチューにミンチ、豆腐、ナスなどが入っている。黄色い卵を落とすとさらに食欲をそそる風情になる。
スプーンですくって味を試すと、辛いだけでなく複雑なうまみが舌を満たす。メニューの説明によると、豆板醤(トウバンジャン)、麻辣醤(マーラージャン)、甜麺醤(テンメンジャン)などのいろいろな調味料を使っているとかで、それらが混じりあった味だ。そのまま食べても辛すぎるというほどではないが、卵の黄身をつぶして混ぜると口あたりがまろやかになる。
麻婆豆腐という名前ではあるが、豆腐の量は全体の3分の1程度で、圧倒的に目立つのはお肉。さらに、とろけるようにやわらかいナスも豆腐に劣らない存在感がある。醤(ジャン)のスパイシーな風味がよくなじんだミンチをご飯と一緒にほおばりながら、合間にナスと豆腐を交互に味わうと楽しい。
料理の味が強く、ご飯が進むので、米の量は通常サイズだと少し物足りなく感じるかもしれない。お腹の空き具合によっては大盛サイズに変更するのも悪くない。