獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』

【注意】記事中に刺激の強い写真が登場します。ご注意ください。また、閲覧は自己責任でお願いいたします。

以前、えん食べでもご紹介した、高田馬場にあるジビエ専門店「獣肉酒家 米とサーカス」前に『昆虫食の自動販売機』が導入されたとの噂を聞き、早速行ってみることに。


JR高田馬場駅から徒歩3、4分。訪れたのは昼間だったためお店は開いていないようだが、以前はなかった赤い自販機が設置されていた。パッと見は、スポーツドリンクを販売する自販機のようにも思える。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』
あった

ラインナップは、「タガメ(1,000円)」や「スーパーワーム(1,000円)」、「ツムギアリ(1,000円)」、「ロースト クリケット(800円)」など。上段の右端では「米とサーカス珍食材手ぬぐい(1,000円)」などオリジナルグッズも販売されていた。※価格はすべて税込

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』

今回は「シルクワーム(蚕)(1,000円) 15g」と「ロースト クリケット BBQ味(800円) 12g」を購入してみることに。

使い方は普通の自販機と同じ。お金を入れ、ボタンを押すと透明なケースに入った昆虫スナックが冷えた状態で落ちてくる。スナックだけでは軽すぎるため、中には重りが入れてあった。透明ケースと重りは自販機の横にある回収ボックスに要返却とのこと。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』
これにしよう

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』
冷えた状態で出てきた

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』
ケースと重りは返却

■ 実際に食べてみた
まずは「シルクワーム」を開封。原材料は「シルクワーム サナギ」と「塩」のみで、素材の味が楽しめる仕上がりになっている。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のシルクワーム
シルクワーム

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のシルクワーム

お皿にあけると、からからと乾いた音をたてて何匹ものシルクワームが転がり落ちてくる。確かに虫だが、丸っこいおかげかナッツに見えないこともない(個人差あり)。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のシルクワーム

食べてみると、サクッとした軽やかな食感。香ばしい「かっ○えびせん」のようだ。噛めば噛むほど、じわじわと広がるのは独特の風味。ちょっと土臭いような、えぐいような……。例えるなら、“魚の焦げた部分”に近い味わいだろうか。食べ終わってからもしばらく口内に苦みが残る。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のシルクワーム
独特の風味がむしろクセになる

「ロースト クリケット」は、味付けされたローストコオロギ。グラニュー糖や、ソフトブラウンシュガー、オイスターソース、魚醤、コリアンダーシードなどでBBQ味に仕上げられている。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のローストクリケット
ローストクリケット

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のローストクリケット

足などが取れてしまっているせいか、虫感はさほどない。だがよ~く見ると外れた足が散らばっており、虫であることを思い出す。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のローストクリケット
小エビの揚げ物に見えなくもない

口に放り込んでみると、サクサクッ、カリカリッとしたシルクワームより軽やかな食感。続けて、スパイシーな味わいがふわっと広がる。味付けが濃いせいかほとんどBBQの味しか感じられず、虫本来の風味を感じられないのが残念だ。裏を返せば「昆虫食は初めて」という人には良いかもしれない。

獣肉酒家 米とサーカス『昆虫食の自動販売機』のローストクリケット
ふりかけ代わりにご飯にかけてもいけそう

「これは虫だ」というイメージから、最初の一口は戸惑うかもしれないが、数匹食べると次第に気にならなくなってくる。ビールや日本酒など、アルコールとの相性も良さそうだ。

栄養価も高く、世界的にも注目を集めつつある「昆虫食」が手軽に楽しめる、高田馬場「米とサーカス」の『昆虫食自販機』。昆虫食に興味がある方は一度試してみては。