天丼てんやの季節メニュー「十勝風 豚天丼」を食べてきた。ふんわりしたロース豚天と、見ためも香りも味も鮮烈な紅ショウガが合う。
てんやでは約1年ぶりに登場するロース豚天を、てんや史上最多となる6枚盛りにし、日本食研と共同開発を行った十勝風の「あまから濃厚たれ」をかけ、さっぱり食べるために紅ショウガを飾っている。価格は690円(税込)。
ロース豚天6枚は、なるほど丼からはみだしそうに見え、いかにもボリューム満点。天ぷらの衣にくるまった歯ざわりはふわりとやわらかく、簡単に噛みきれるが、ゆっくり肉を何度も咀嚼した方がポークのうまみが味わえる。
衣にしみるあまから濃厚タレはかなり強めの塩気。だがさらに鮮烈なのが紅ショウガで、一瞬ポークの風味を消し飛ばしてしまうような、すきっと鼻へ抜けるにおいとさわやかな酸味がある。
紅ショウガはいちどにあまり多くほおばると、天ぷらの個性を隠してしまうが、さりとて天ぷらだけでは味が淡泊でくせがなさすぎ、なんとなく物足りなさががあるので、6枚それぞれに適度にショウガを配分しつつ、ゆっくりご飯と一緒に食べ進めるのが吉。
なお、十勝風 豚天丼はソバなどとのセットもあるが、分量はかなり多いので、単品でもそれなりにお腹を空かしてから挑んだほうがよさそう。