松屋のステーキ業態「ステーキ屋松」に行ってきた。1,000円(税込)で200gのおいしいステーキが食べられ、ポテトサラダやスープなども自由に楽しめる。ステーキソースがあれこれ選べるのもよい。
東京・三鷹に登場
ステーキ屋松は、3月に松屋が始めたばかりで、まだ東京・三鷹に1軒があるだけ。お祝いの花がたくさん並べられた入り口の前には、男性を中心に多くの客が列をなしている。メニューリストを眺めながら待っていると10分ほどで先頭へ。券売機で先に支払いをする方式だ。看板にもなっている1,000円で200gの「松ステーキ」を頼む。セルフサービスのスープとサラダがついている。ご飯が欲しい人は別料金で、そちらは普通盛が150円だ。
店内の席へ通され、まずはサラダとスープをどうぞと案内される。スープは和風で、ワカメやゴマなどを好みで加えてよい。サラダは緑のリーフ、黄のコーン、白いポテトサラダを深皿に収め、複数種類のドレッシングから選んでかける。
てんこ盛りにするのもありだが、200gのステーキに挑むことを考えてひかえめにしておく。ポテトサラダはやさしい味だが、ゴロゴロしたジャガイモが入っているのがうれしい。スープも落ち着く味で、メインディッシュが来るまで空腹をなだめてくれる。
しばらくすると別注文のライスが到着し、さらにプレートに載ったステーキがじゅうじゅうと音を立てながら運ばれてきた。混雑しているわりに、かなりテンポよく料理が出てくるようだ。
塊感ある200gの「松ステーキ」
さて、あらためて眺めると、200gの牛肉はなるほど大きく「塊(かたまり)」感がある。テーブルに置いてあるナイフとフォークをとって切り分けると、驚くほど簡単に刃が通り、断面から鮮やかな赤があらわれる。あまりに簡単にカットできるので、ひときれをぶあつくするのも、逆に紙のように薄くするのもたやすい。
テーブルにある3種類のソース、醤油と岩塩、黒コショウのどれで味つけしてもよいようになっている。備えつけのつけ皿を複数枚とって並べ、ちょっとずつ、すべての調味料を試すことも可能。ほかにワサビ、ユズコショウ、ニンニクなどの薬味もある。
おすすめは醤油とユズコショウ、または岩塩と黒コショウ。ぴりりとした辛さが、牛肉のうまみをひきたててくれる。
ステーキはレアでほおばるとプリプリしていて、汁気たっぷり。歯ごたえはあるのに噛みきりやすい、不思議な食感だ。ビーフのうまみはあるが、くせは少なく、すっきりと味わえる。
味の濃いソースならご飯が進むし、岩塩と黒コショウなら肉だけでも楽しめる。食べても食べても、200gはすぐにはなくならない。まわりの喧騒も忘れ、夢中でさまざまな味つけを試すうち、お腹も少しずついっぱいになってくる。ステーキがプレートの上からきれいに消えてなくなると、しばらく余韻にひたってから、席を立つ。大満足のひとときだった。
ステーキ屋松 三鷹店
東京都武蔵野市中町1-1-8 HN28ビル
住所:東京都武蔵野市中町1-1-8