ケニアのシチュー「カランガ」
ケニア料理を食べよう

東京・大崎広小路にあるケニア料理のお店「マシューコウズ・バッファローカフェ」は、手頃な価格でちょっと変わった、おいしいご飯が食べられる。ランチタイムならケニアのシチュー「カランガ」がよい。

山手通り沿いの入りやすいお店

マシューコウズ・バッファローカフェ
入りやすいカフェ風のお店

マシューコウズ・バッファローカフェは大崎広小路駅または五反田駅から山手通りに出て西へ進んだところにある。気楽に入れるカフェ風のお店で、ケニア出身のお店の人も日本語は流ちょう。尋ねれば詳しくメニューを説明してくれる。


マシューコウズ・バファローカフェ
店内のようす

ランチタイムの定番メニューは「カランガ」。ビーフとチキンがあり、ケニアではチキンが人気だそうだが、お店ではビーフの方を頼む人が多いとか。迷ったが、ビーフにする。価格は900円(税込、以下同じ)。

すっきりケニア紅茶

ケニア紅茶のアイス
ランチサービスにケニア紅茶

待っているあいだに、ケニア紅茶がランチサービスで出てきた。飲んでみると香りはひかえめだが、にがみ、しぶみがなく、かといって薄くもなく、紅茶らしい風味はある。アイスティーにぴったり。のどがかわいていたので、一息に干してしまうと、おかわりも注いでくれて、なんだか得した気分。

ココナツがけシチュー「カランガ」

カランガのイメージ
ビーフカランガ。ココナツどっさり

やがてカランガが到着。野菜と一緒にやわらかく煮た牛肉に、白くかかっているのは削ったココナツ。エキゾチックな匂いがする。添えてあるライスもボリュームたっぷり。

スプーンですくってほおばると、肉は歯を立てたとたんにくずれる。一口ごとにぷんぷんとココナツが香るのはいかにも異国の料理だが、しかし味つけそのものは上品。お米と一緒に食べているとホテルのハヤシライスを連想する。

ビーフカランガのイメージ
牛肉以外に野菜もいろいろ入ってる

牛肉のほかトマト、ニンジン、グリーンピースが食べやすい大きさで入っている。隠し味のようにかすかにただようハーブは、お店の人に聞くとパクチー(リーフコリアンダー)とのこと。はっきりした特徴のある香草なのに、教わるまで分からなかったのは驚き。ほかにサラダもついていて、肉やお米と一緒に野菜がしっかりとれる。

不思議なドリンク「ウジー」

ケニアのドリンク「ウジー」
ショウガとハチミツの利いたヨーグルトドリンク、のようなもの

お腹いっぱいになったが、せっかく日本で数少ないケニア料理のお店に来たのだし、もう一品と欲を出して頼んだのが、「ウジー」。甘いドリンクで、アイスとホットが選べる。アイスにしようかと思ったが、もともとはホットで飲むものと聞き、後者を注文する。価格は500円。

出てきたのは、湯気をたてるクリーム色のこってりした飲料。グラスになみなみそそいであり、ランチを平らげたあとでは手ごわいサイズ。しまったと思ったが、ここで退くのもくやしい。

覚悟して口をつけてみると、意外に飲みやすい。ショウガとハチミツの利いた温かいヨーグルトドリンクだ。レモンや牛乳も入っているらしい。

さらに白いトウモロコシのような、ドリンクの名前の由来である穀物「ウジー」が入っている。このウジーを粉にし、蒸すなどの下ごしらえをしたうえで入れてあるのだそう。ビタミンなどの栄養を多種類含んでいるとか。

ウジーのタネのイメージ
お店の人が持ってきてくれた「ウジー」

ウジーの粉末状イメージ
粉末になったウジー

やっぱりランチのデザートがわりにするにはちょっとボリュームがありすぎるかもしれない。しかし珍しくて、おいしかった。

マシューコウズ・バッファローカフェ
東京都品川区西五反田2-30-10
マシューコウズ・バッファローカフェ
住所:東京都品川区西五反田2-30-10