初デートにサイゼリヤを使うとき、どんなメニューを選ぶかは重要。今回は確実に食べた人を満足させると自信をもって勧められる献立を助言する。
グラスワイン
まずドリンクだが、アルコールが飲める相手となら、いつものようにドリンクバーを注文したくなるところをこらえて、ワインにしてみよう。お酒は会話の潤滑剤。いきなりボトルは大胆すぎるが、グラスワイン(100円、税込、以下同じ)なら気軽。赤でも白でも構わない。
サイゼリヤのワインはどちらも意外と辛口。さっぱりした前菜から食べでのある主菜まで幅広く合う。
フレッシュチーズとトマトのサラダ
1品目は「フレッシュチーズとトマトのサラダ」(299円)。モッツァレラチーズの白と、生トマトの赤が鮮やかだ。デートという「ハレ」の場を演出するのにこれ以上ない前奏になる。
紅白を一緒に食べると、淡泊なチーズの味とトマトの酸味が引き立て合う。ただドレッシングを楽しむなら、ばらばらに味わうのもあり。ドレッシングはオリーブオイルとビネガーを使って、トマトやチーズの味をじゃましないあっさりした仕立てになっているので、それぞれの風味をよく感じられる。
ワイングラスごしに、早くも口元をほころばせ始めた相手の顔が見えるようだ。
エスカルゴのオーブン焼き
冷たい前菜のあとには温かいものを。「エスカルゴのオーブン焼き」(399円)はサイゼリヤに来た人の心を浮き立たせる一品。
お皿の中の小さなくぼみに入ったエスカルゴをフォークでとって食べると、しっかりした歯ごたえとともにガーリックの匂いが鼻腔に広がる。
あらかじめパン「ミニフィセル」(169円)も頼んでおこう。ちぎったパンにエスカルゴのソースを染ませると、塩気と濃厚なコクが焼きあげた小麦の香ととても合う。ミニフィセルは半分にちぎって分けてもいいし、2本頼んでも良い。
こうして同じ料理をシェアするうち2人の距離がぐんぐん縮まるのは確実だ。
ミラノ風ドリア
3品目は「ミラノ風ドリア」(299円)。ある意味サイゼリヤの顔ともいえるこのメニューは外せない。
お米が主体の料理ながらミンチ、トマト、オニオンの風味が豊かで、ホワイトソースのやわらかさが全体をうまくまとめている。前菜でボリュームが物たりなかったとしても、ドリアはしっかりお腹を満たしてくれる。
取皿をと追加のスプーンを頼んでおくのがスマート。ひとこと断ってから取り分ければ、紳士であることを示せる。