大切な人を連れていきたい!気取らず、でもちょっとスタイリッシュな焼鳥屋「とり口」が東京・五反田にオープンしました。「それがし」系列初の焼鳥専門店です。
用意されたメニューは、5,800円(税別)のコースのみ。中でもおすすめの「シャツを着た卵とからすみ」など、絶品コースの内容を実食レビューします!
◆あなどれない一品料理
おまかせコースでは「かしわ」「つくね」「血肝」などていねいに焼き上げられた焼鳥10本と、小鉢10品が順番に提供されます。※内容は仕入れ状況によって変更あり使われている鶏肉は、鳥取県産大山地鶏がメイン。運が良ければ希少な佐賀県産淡海地鶏も食べられる…かも?
まずは一品料理をチェック!注目は、大山鶏のむね肉に衣をつけて揚げた「大山鶏のフリット」、網焼きしたトーストにとろ~りたまごを絡めていただく「シャツを着た卵とからすみ」、そして〆の「とりといりこ出汁の煮麺(にゅうめん)」です。
大山鶏のフリットは、赤ワインビネガーと隠し味のナンプラーを合わせたエシャレットソースでいただきます。サックサクの衣に包まれたむね肉はふっくらジューシー!エシャレットソースの酸味が全体をサッパリとまとめています。白ワインに合う!
続いて個人的に一番ヒットした、シャツを着た卵とからすみ。半熟のポーチドエッグを、溶かしたカルピスバターとからすみとともに味わう一品です。ちなみに気になる品名ですが、イタリア語でポーチドエッグのことを「シャツを着た卵」と表現することからつけられたそう。
とろとろの卵をくずし、添えてあるパンにたっぷり絡めてほお張ると…
最っ高!とろける卵のまろやかさと、バターの芳醇なうまみとコク、そしてからすみの塩気が絶妙なバランスで口に広がります。海と山の卵の饗宴…すばらしいですね。おかわりしたい。
そして、じっくりと煮込んだ鶏がらスープでいただく、とりといりこ出汁の煮麺。これがまた絶品でした…。
スープは鶏のうまみがギュッと凝縮された、あっさりとしながらも濃厚な味わい。いりこの脂をそうめんに絡めてあるため、まろやかな口あたりで喉ごしもつるっとなめらかです。〆なのに、これを肴にまたお酒が飲みたくなるという罠。
なお、コースの締めくくりにはデザートにかき氷が提供されます。毎月、その時期の旬の素材を使ったフレーバーが登場。4月はマンゴーです。
◆主役の焼鳥、その実力は
主役となる焼鳥は、焼き上がったものから順に提供されます。全部で10本出てくるので、1本のボリュームは一般的な焼鳥よりもちょっとだけ控えめ(それでもかなり食べごたえあり)。ちなみに焼き手を務める西口さんは、行列の絶えない焼鳥店「鳥よし」(東京・中目黒)出身。修業を積んで習得した技術と愛情を串1本1本に込めて焼き上げてくれます。
ふっくらジューシーでうまみたっぷりな「かしわ」、粗挽きでほくほくふわふわな「つくね」、ぷりっぷりで外パリッ、中ジュワッな肉汁いっぱいの「手羽先」、しっとりやわらかく、一切パサつきのない「ささみ」、こってり濃厚でも食べやすい「ハツ」。
どの串も、仕込みから焼きまで丹精込めてつくられているのが伝わってくるおいしさです。あと、やっぱりいいお肉を使っているので、素材そのものの味を生かした焼き加減や味つけにこだわっているのが分かります。
焼鳥に合う日本酒やワインも種類豊富に用意されているので、店員さんに自分の好みを伝えればおすすめを教えてくれますよ(ソムリエもいます)。
なお、コースのほかにもまだ食べたい!という場合は、お酒のつまみや、その日に仕入れた部位の中から焼鳥を追加で注文することもできます。気軽にスタッフに尋ねてみてくださいね。
焼鳥だけでなく、ちょっとユニークな鶏料理を楽しめるとり口。主にカウンター席ですが半個室席も用意されているので、大人のデートや取引先との食事会などにも使えそうです。
店舗所在地は、東京都品川区西五反田2-28-10。営業時間は17時~24時。日曜・祝日定休。けっこう混み合うので、事前に予約するのが確実だと思います!