JR阿佐ヶ谷駅から徒歩1分ちょっとの場所にあるレトロな喫茶店「gion(ギオン)」。こちらのお店は店内にブランコ席があるのだそう。店内にブランコって…どういうことだ?気になったので早速入店してみた。
向かったのは土曜の15時過ぎ。「ランチタイムも終わってるし空いているかな~」と思いきや既に殆どの席が埋まっていた。筆者は丁度入店したタイミングで席が空いたためスムーズに座れたが、満席で諦めて帰る人もちらほら。人気なんだなぁ。
レトロかつ乙女チックな内装でまとめられた店内。少々狭いように感じられるがそれもまた雰囲気があって良い。
おかっぱのウェイトレスさんが持ってきてくださったメニューはなんとポケットファイル!手作り感溢れるデザインと独特のレイアウトに完全に惚れてしまった。何故かテレホンカードのコピーが貼ってあるあたりなんか最高。好きだ。
おすすめを尋ねたところ「一番人気はナポリタンですが、それ以外だとチーズケーキやワッフル。ドリンクはアイスウィンナーコーヒーですかね。フルーツジュース類もおいしいですよ♪」と素敵な笑顔。既に昼食は済ませていたため、ナポリタン以外の軽食とドリンクを注文してみることに。
■手間のかかった味がする!
背の高いグラスに入れられてやってきた「アイスウィンナーコーヒー(税込500円)」は、濃厚なクリームがたっぷり盛り付けられた一杯。とろっとなめらかなクリームを食べてみると…おぉ、なんだか手間のかかった味がする!濃厚なのにしつこさはなく、飲み込んだ後は口の中にふわりとバターに似た風味が残る。その下にある、さっぱりとしたクセのないコーヒーもゴクゴクいけるおいしさだ。
ずんぐりとしたフォルムがキュートなグラスに入れられた「バナナジュース(税込550円)」は、バナナの甘みが存分に楽しめるミルキーな一杯。後味さわやかで飲みやすく、幅広い世代に愛されそうなテイストに仕上げられている。ちょっと懐かしい気持ちになるジュースだなぁ。
■隠し味は…?
独自の粉を使って焼き上げられた「ワッフル(税込520円)」には、バター、イチゴジャム、小倉、生クリーム付き。自分好みにトッピングして楽しめる。まずは何もつけずに一口。外はサクサク、中はふんわりでうまい!噛んでいるとほのかに広がるフルーティーな香りは、隠し味の生オレンジの皮が作り出しているよう。
ワッフルは4枚あるため1枚目はそのまま、2枚目はジャムとクリームなどそれぞれ食べ方を変えてみても楽しめそうだ。ボリュームがあるので友人とシェアしてもいいかも。
チーズのコクと香りがつまった「ベイクド・チーズケーキ(税込470円)」はしっとりなめらかな口あたり。最初はチーズの風味が、その後心地よい酸味が追いかけるようにしてやってくる。
なお、これらの軽食はドリンクと一緒に注文するとそれぞれ100円割り引かれるとのこと。
■そういえばブランコ席は?
一番の目的であったブランコ席。来店した時点では既に埋まっていたのだが、途中で席が空いたため特別にテーブルを移動させてもらえることになった。天井から鎖でぶら下げられたブランコは予想よりも揺れる!この感じ、インナーマッスルとか鍛えられそうだ。小さく揺れるせいか普通の椅子に比べて圧迫感がないように思える。我が家にも欲しい。
レトロとメルヘンが融合した阿佐ヶ谷の喫茶店「gion」。阿佐ヶ谷周辺で食事に悩んだ際はこちらを候補に入れてみてはいかがだろうか。
■「gion」
住所:東京都杉並区阿佐谷北1-3-3 川染ビル1F