今の日本は“ストレス社会”とかいうやつらしい。時間に追われ、仕事に追われ、人間関係に神経をすり減らし、やっと家に帰れたかと思えば一息つく暇もなく家事に雑用…。

なんとなく満たされない、何故かいつも焦っている。言語化できないもやもやが胸に溜まって、気がつけば肩に余計な力が入ったまま日々を過ごしている人も多いのではないだろうか。


そんな毎朝死んだ目で満員電車に揺られているような疲れきった人におすすめしたいのが、池袋にあるシフォンケーキ専門店「ラ・ファミーユ」。僭越ながら、疲れた社会人代表として実際に筆者が食べに行ってみた。

■スイーツに癒されたい

JR池袋駅西口、西池袋公園の裏手にひっそりと構えるこの店の名物は添加物をなるべく使わず素材にこだわって作られたシフォンケーキ。「ほっわほわの食感がクセになる！」とスイーツファンの間でも大人気で、早いときにはお昼前に売切れてしまうこともあるとか。


そう広くはないものの、ゆるく可愛らしいメルヘンチックなインテリアでまとめられた店内。片隅には小さなレコードプレイヤーが置かれており、控えめな音量で心地よいメロディを流している。


せっかくなので夏限定フレーバーの「ベリーシフォン（税込500円）」と気になっていた「シュークリーム（税込240円）」を注文。ドリンクはアイスグリーンティー（税込500円）にしてみた。


店内は10席。天気のよい日はテラス席（7席）で食べるのもおすすめだそう。ペーパーナプキン入れにシフォンケーキの型が使用されているの気づき、ちょっとほっこりした。


まずはベリーシフォンから。ほわっ、ふわっと軽い生地は甘さ控えめで、ところどころに隠れているベリーのみずみずしい甘みと酸味のバランスが丁度よい。THE砂糖！的な甘さでパンチを繰り出してくるタイプのスイーツとは異なり、素材それぞれの味をゆったりと楽しませてくれるような…やさしくも落ち着いた雰囲気を持つシフォンケーキだ。




一切れが大きめなので重く感じられるかもしれないがまったくの杞憂。飽きのこない素朴な味、かつ軽くて食べやすいため楽々完食できた。


驚いたのがシュークリーム。なんとなく注文したこれが大当たり！ひんやり冷たいカスタードクリームはとろ～り濃厚、なのに後味さわやか。サックサクの生地と一緒にほおばると口の中が楽園状態に。


とにかくカスタードクリームがうますぎるので是非食べていただきたい。「クリームを飲みたい」と思ったのは生まれて初めてだ。

■テイクアウトして家でまったり

また、「ラ・ファミーユ」ではテイクアウト用のシフォンケーキも販売されている。「チーズ（税込350円）」と「コーヒー（税込310円）」を購入したのでこちらも食べてみた。


チーズは、エダムチーズが使用されたほんのり塩味のシフォン。ところどころに粒々としたチーズの食感が感じられる。トースターで温めてから食べるとおいしさ倍増！休日のブランチにぴったりの一品だ。



コーヒーはほろ苦テイストのシフォンで、口に入れると香ばしい香りふわりと広がるちょっぴり大人向けのフレーバー。甘すぎないため男性にも好かれる一品だと思われる。個人的にもかなり好きなテイストだ。たっぷりのホイップクリームをプラスしても絶対おいしいだろうなぁ…。


食べているうちに自然と肩の力が抜けてしまうような、「ラ・ファミーユ」のやさしいスイーツ。日々の生活に疲れきって「もう干からびる寸前！」な方に是非一度試していただきたい。

なお、シフォンケーキは防腐剤や保存料などの添加物が使用されていないためあまり日持ちしない。できるだけ早めに楽しむか、すぐに食べない場合は冷蔵庫での保存がマストとのこと。


■「ラ・ファミーユ」の概要
住所：東京都豊島区西池袋3-4-6 今村ビル1F
営業時間：10時30分～18時30分（ケーキがなくなり次第終了）
定休日：不定休